これまでユーザー車検を10回ほど受けた経験のある、アラフォー女の木葉らんです。
今回は、ユーザー車検(普通車)の申請書類の書き方を詳しく解説していきますよ!
➜2023年度の最新のユーザー車検の内容はコチラ
【図解】2021年申請書類の記載方法|普通車編
見てすぐわかる【図解説】にしました。
ユーザー車検をするクルマの車検証を見ながら、記入していくだけです。
ですが当日は緊張して、記入ミス・記入漏れが発生してしまうこともあります。
受付時間や検査時間が決められているので、時間に余裕をもって行うようにしてください。
この記事で分かること
- 2021年ユーザー車検に必要なもの、不要になったもの、が分かります
- 『申請書類受付』までの流れがわかります
- ユーザー車検の『申請書類一式の書き方』がわかります
- 『点検整備記録簿がない』場合、受検できるかについて答えます
- 当日に、申請書類を早く完成させる方法がわかります
1-1.ユーザー車検の準備
まず、ユーザー車検で必要なものと不要になったものはこちらです。
✓ ユーザー車検に必要なもの
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責証明書)
- 費用(現金)
- 予約番号(コピーまたはメモ)
✓ 検査場窓口で入手できる無料書類3枚(当日可)
- 継続検査申請書
- 自動車重量税納付書
- 自動車検査票(1)
✓ 不要になったもの
- 納税証明書
➜6月1日~中旬頃に車検する場合、自動車税納付後2週間以内は確認できない場合があるため必要です。
車検時に各運輸支局にて、納付情報を確認できるため納税証明書の省略が可能です。
自動車税を滞納していると、受付はできません。
- クルマの使用者(名義人)の印鑑
➜2021年1月1日から、不要になりました。
継続検査申請書における押印又は署名が不要となりました。
以前は、納税証明書やクルマの使用者の署名または押印が必要だったのですが、これらは不要になりました。
お役所手続きは時代遅れな点もまだありますが、手続きの簡素化が進めばユーザー車検を受検してみたいけど迷っているような人が、チャレンジしやすくなってくるのではないかと思います。
実際のユーザー車検の内容は、2021年4月に私が受検したこちらの記事を参考にしてみてください。
\ 再検査になっても大丈夫!/
【2021年ユーザー車検】排気ガス検査の再検査|理由と対処法
申請書類を作成するために準備するもの
申請書に記載するために準備するものは、こちらです。
申請書類の記載|準備するもの
- 車検証(書類記載時に、車検証を見ながら書き写します。)
- 申請書類一式(事務所・支所の窓口等で、誰でも無料で入手できます。)
- 筆記用具(ボールペンと鉛筆での記載箇所があります。)➡ 特に持参しなくても、置いてあるのを使うことが出来ます。
- 予約番号(登録メールに記載があります。コピーしておくかメモ書きを持っておきます)
申請書類一式 については、後半の【 1-6.申請書類のダウンロードについて 】にて詳しく解説していきます。
申請書類を素早く完成させるための、おすすめ方法をご紹介しています。お見逃しなく!
不携帯の罰則
車検証・自賠責証明書は、クルマの中に常にいれておく必要があります。
(自動車検査証の備付け等)
- 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。【道路運送車両法第66条第1項】
(自動車損害賠償責任保険証名書の備付)
- 自動車は、自動車損害賠償責任保険証名書(前条第2項の規定により変更についての記入を受けなければならないものにあつては、その記入を受けた自動車損害賠償責任保険証明書。次条において同じ。)を備え付けなければ、運行の用に供してはならない。【自動車損害賠償保障法第8条】
車検証を不携帯で運転すると「50万円以下の罰金」、自賠責保険証の不携帯は「30万円以下の罰金」となっています。
道路交通法違反の反則金とは違って、罰金は犯罪の処罰として科せられる金銭に当たるため、不携帯を安易に考えてはいけません。
車検証と自賠責保険証は、車検時以外は常に車内のダッシュボードに保管しておきましょう。
申請書類受付までの流れ
完成した書類を受け付けてもらうまでの流れは、こちらです。
事務所内は手続きに慣れた整備士の人や事務員の人でいっぱいなので、はじめてのユーザー車検を行うあなたに親切に声を掛けてくる人はいないと思ってください。
すべて自分で行うので、当日の流れを知っておくと安心です。
わからない場合は事務員に聞けば教えてもらえるので、安心してくださいね。
『申請書類受付』までの流れを見ていきましょう。
STEP 1 最初に登録事務所にいきましょう
車検証・自賠責証明書・現金の3点と予約番号のメモを必ず持参して、登録事務所に向かいます。
1.車検証
2.自賠責証明書
3.現金
4.予約番号
※予約番号のコピーかメモ書きも持参します。➡STEP3でバーコードスキャンする場合は無くても大丈夫です。
STEP 2 窓口の書類ケースを探しましょう
窓口で申請書類を3枚入手します。
通常は、受付事務所内の窓口で自由に取り出せるようになっています。
書類ケースを探してみてください。
申請書類が複数並んでいるので、継続検査で必要とする以下の書類を確実に選びましょう。
1.継続検査申請書
2.自動車重量税納付書
3.自動車検査表(1)
※自動車検査票(1)は、次のSTEP3の要領で入手してください。
STEP 3 車検証のQRコードをスキャンします
車検証の右下にQRコードがありますので、スキャンします。
受付事務所内に、印刷機が設置されている場所を探してみてください。
必要事項が印字された③自動車検査表(1)が、以下のように印刷されます。
上部と下部の備考欄に、日付と予約番号が印字されています。
QRコードをスキャンしない場合は、すべて自分で記載する必要があります。
手記入する場合は、予約番号を記入するので準備しておかなければなりません。
QRコードをスキャンすれば印字されているので、万が一予約番号を忘れてしまっても問題ありません。
STEP 4 必要事項の記入をします
記載コーナーで、必要書類の記入事項を漏れなく記入していきます。
ここで1から記入すると、完成するのに意外と時間がかかってしまいます。
ボールペン書きと鉛筆で書く場所があるので、迷ってしまうんですよね。
事前に申請書類をコピーして下書きをしておくと、スムーズに記入が完成します。
検査コースに並ぶ時間が遅れてしまって気持ちが焦ってしまいますので、検査コースに集中するためには下書きしたコピーを準備しておきましょう。
STEP 5 事務所を出て売店へ向かい、支払いを済ませます
記載済みの申請書類と車検証を持参して、支払いを行います。
ここでは、自動車重量税や検査料などの支払いをします。
売店の人が、書類に印紙を貼り付けてくれます。
STEP 6 自賠責保険の更新をします
自賠責保険の更新をするため支払いをして、証明書を発行してもらいます。
今までの自賠責証明書も必要で、新旧証明書を重ねてホッチキスで止めて手渡されます。
STEP 7 書類一式を持って、再度登録事務所の受付窓口へ行きます
窓口に書類一式を提出し、不備がなければ受付は完了です。
確認印をもらい、すべての書類を持って検査コースに並びます。
いよいよクルマの検査が開始となります。
1-2.継続検査申請書
申請書類のうち、継続検査申請書の記載について解説していきます。
父親の鈴木太郎名義のクルマを、娘の花子が利用しており、代理でユーザー車検をする場合の書き方を例にしています。
記入例)
申請者:鈴木太郎(車検証の名義)
受検者:鈴木花子(父親名義のクルマに乗用しており、ユーザー車検を代理受検する)
➡ 鈴木花子が記入する場合は、申請人の欄に鈴木の印鑑を押印する必要がなくなりました。
- 有効期間:2年検査車「4」
- 車両番号:車検証の記載通りに記入
- 車台番号:車検証の記載している下7桁の数字を記入
- 定期点検:点検済の場合は未記入で、点検整備記録簿が必要。未点検の場合は「2」点検記録簿は不要
- 受検形態:本人受検「1」、代理受検「2」
- 走行距離計表示値:下2桁(100km以下)は切り捨てて、「00」とする
- 申請者・氏名(名称)住所:車検証に記載の通り、名義人の氏名・住所を書く
- 受検者・氏名(名称)住所:ユーザー車検を受検する人の氏名・住所を書く
- 日付:受検する場所(未記入でも可)、検査実施日の記入
車検証に記載されている通りに、記入していきましょう。
鉛筆書きとボールペン書きの欄
継続検査申請書の必要事項を書く際に、気を付けることがあります。
鉛筆で記入する部分とボールペンで記入する部分があるので、使い分けます。
すべての申請書類のなかで、 継続検査申請書の上枠内だけ鉛筆で書く部分があります。
それ以外はボールペンで記入します。
1-3.自動車重量税納付書
次は、 自動車重量税納付書を作成していきます。
すべてボールペンで記入します。
- 提出年月日:ユーザー車検日
- 車両番号または車台番号:車検証の記載通りに記入
- 使用者・氏名(名称):車検証の記載通りに記入
- 使用者(住所):車検証の記載通りに記入
- 自動車検査証の有効期間:新車購入時は3年、通常は2年にチェック
- 納付税額:2年間分の重量税 ➡ 次回自動車重量税額照会サービス
- 自家用・事業用の別:普段使う自家用にチェック
- 自動車の区分等:乗用自動車にチェック
- 車両重量:車検証に記載通りに記入
- 自動車重量税印紙貼付欄:⑥の納付税額分(窓口で印紙購入時に、担当者が貼ってくれます。)
1-4.自動車検査表(1)
最後は、自動車検査表(1)です。
これは、検査コース内で使用する検査表になります。
スキャナーで車検証の下部にあるQRコードをスキャンした場合、以下の赤枠に自動記入された自動車検査表(1)が印刷されます。
手書きの手間が省けるので、利用しましょう。
その他、手書きで記入する項目があります。すべてボールペンで記入しましょう。
- 走行距離計表示値:下2桁は(100km以下)は切り捨てて、「00」とする
- 受検形態:受検者が代理の場合は、「2.代行」を囲む
- 点検整備:点検整備記録簿がない場合は、「1.無」を囲む
- 予約番号:下4桁を記入する
- 継続検査手数料納付書欄には、印紙購入時に印紙が2枚貼りつけられています。
ユーザー車検を受けるために、絶対必要な書類は1~3までです。
- 継続検査申請書
- 自動車重量税納付書
- 自動車検査表(1)
記入方法が分からないことがあれば、窓口で聞きましょう。
1-5.点検整備記録簿|点検の記入は2ヵ所
点検整備記録簿について、おさらいになりますが2ヵ所記入するところがあります。
継続検査申請書の定期点検の部分に、「1(点検済)➡未記入にする」または「2(未点検)」の意思表示をするところがあります。
24ケ月点検整備を実地した場合は、点検整備記録簿が必要になり提出します。
点検整備を実施していない、または点検記録簿がない場合は、「2」と記入しておきます。
また、自動車検査表(1)の点検整備では、点検整備記録簿がない場合は「1.無」を囲むところがありました。
特に言われることはないかもしれませんが、もし窓口で問われたときに、点検整備記録簿はありませんと事実を言います。
車検後に点検整備しておいてくださいねと注意喚起される程度で、それ以上何か言われることはありません。
点検整備記録簿がないと、受検できないわけではありません。 なくても普通に出来ます。
ですが安全にクルマに乗るためには、日頃から点検・整備をしておくことは大事です。
自分でできない場合は、整備工場やクルマを購入したディーラーにお願いしましょう。
過剰整備は必要ないので、セルフチェック16項目をしっかり点検しておけば車検に通りやすくなります。
\この記事を読めばすべてわかる!/
【図解】ユーザー車検前のセルフチェック16項目|点検内容を詳しく解説
1-6.申請書類のダウンロードについて
当日に早く申請書類を完成させるコツ
私がいつもやっている、書類を早く完成させる方法があります。
ユーザー車検当日は、検査コースの受検のことが気になってしまいます。
出来れば申請書類関係はさっさと終わらせたいのですが、段取りが悪いと時間がかかってしまいます。
事前に申請書類3枚が手に入る場合は、前もって記載して準備しておけば受付が早く済みます。
ですがほとんどの場合は、当日に申請書類一式を手に入れるはずです。
記載コーナーで書き方例を見ながら記入する場合、意外と時間がかかるし記入ミスも発生しがちです。
✓事前にインターネットからコピーして、すべて記載しておく!
✓落ち着いた場所で記入して、完成させておくことをおすすめします。
あくまでコピーなので、提出はできません。規格に沿ったものでなければ受付してくれないからです。
そのコピー用紙は当日使うのではなく、書き写すための答案用紙みたいなものです。
2度手間だと思うかもしれませんが、申請書類の記入ミスや漏れがあると検査時間が遅れたり、気持ちに余裕がなくなってきます。
書き写すだけなのであっという間に書類が完成し、受付も早く済みます。
あなたがユーザー車検の初心者である場合は、ぜひこれをやってみてください。
受付してもらう時間が早くなるので、おすすめです。
申請書類作成に時間をかけないようにして、検査コースに集中するようにしましょう。
申請書類の印刷とコピーの注意事項
申請書類をホームページで印刷して使うことも可能です。
コピーと印刷は違います。
コピーは複写なので位置がズレたり色が一定でないので、認められていません。
①用紙についての注意点 ②印刷についての注意点 ③記載方法についての注意点、をよく確認して使用してください。
決められた条件があるので、当日に窓口で申請書類を取得するほうが無難かもしれません。
私のおすすめ!
申請書類はコピーして自宅で落ち着いて記入し、当日持参しましょう!
ユーザー車検のメインは検査なので、申請書類で戸惑ってしまうと幸先悪いですよね。
慣れていないと書類申請を完成するのは意外と時間がかかってしまい、検査時間に影響してしまいます。
自宅で落ち着いて作成したものを持参して、当日は書き写すだけにしましょう。
これは私がいつもやっている方法です。
落ち着いて検査コースに並ぶことができますよ。
申請書類のPDFファイル
普通車に必要な申請書類は、以下の3枚です。PDFファイルになっていますので、コピーして利用してください。
※3.自動車検査表(1)については、印刷したものを使用することはできません。(原本必須)
今まで説明してきたところに戻って、鉛筆とボールペンで作成してみてください。
印刷して実際に使う場合は、注意事項をよく読んでから印刷して使ってください。
まとめ|申請書の記載方法 - 普通車編 -
申請書類一式の3枚は必須なので、車検証を見ながら間違わないよう記入しましょう。
事前に記載したコピーを、当日書き写すだけにしておくと、早く受付ができます。
わからない記入欄や間違いがあったとしても、そこまで気にしなくてもいいですよ。
窓口の事務員さんが最終確認してくれますので、あまり神経質になる必要はありません。
申請書類の受付を終えたら、いよいよ検査コースへ向かいます。
その前に、事務所内で受検方法のビデオが流れているので一度視聴しておきましょう。
また、検査コースの確認や見学もできます。
全国各地の検査場は全く同じではないので、実際に思っていたのとは違っていたりします。
はじめてのユーザー車検の場合は、これらの事前確認をやってから本番に備えてください。
✓ ユーザー車検に必要なもの
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責証明書)
- 費用(現金)
- 予約番号(コピーまたはメモ)
✓ 検査場窓口で入手できる無料書類3枚(当日可)
- 継続検査申請書
- 自動車重量税納付書
- 自動車検査票(1)
申請書類の注意点
- 継続検査申請書の必要事項には、鉛筆とボールペン記入がある
- 自動車検査表(1)は、車検証のQRコードをスキャンして自動記入された用紙を使う
- 点検整備記録簿がなくても受検は可能
- 申請書類をコピーして必要事項を記入しておけば、当日書き写すだけで早く受付ができる
- はじめてのユーザー車検をする場合は、ビデオ視聴・検査コースの見学をやっておく
申請書類作成については、以上になります。
そんなに難しくはないので、記入漏れなどないように落ち着いて作成しましょう。
申請書類の受付が終わったら、検査コースへ直行します。
ここからが本番なので、どんな検査が行われるのか次の記事でチェックしてみてください。
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