これまでユーザー車検を10回ほど受けた経験のある、アラフォー女の木葉らんです。
新車購入から13年目となりますが、今年もユーザー車検の継続検査を実施します。
走行距離は11万㌔を超えています。
このあたりから、クルマの乗り換えをする人は多いのですが……
その理由として、部品交換をするメンテナンス費用が高額になってくる時期だからです。
これまでは問題なかったのに、あれこれと修理する機会が増えてくるかもしれません。
わたし自身はクルマの下回りを普段見ることはありませんが、気になっていることがありました。
駐車場の床面に黒ずみがあり、もしかしてオイル漏れかなと心配になっていました。
車検時の下廻り検査でオイル漏れが発覚した場合、車検に通りません
ユーザー車検では、下廻り検査という工程があります。
そこでは、普段見ることのない車体の底部分(下廻り)を検査します。
どんなことを点検しているかというと……
下廻り検査
- オイル漏れのチェック
- ボルトの緩み・取付不良チェック
- ブーツ・ゴムなど破損・劣化のチェック
- マフラーの穴あき・エア漏れのチェック
- 車体の歪み・亀裂・腐食等のチェック
軽自動車の場合はリフトアップして検査が行われますが、普通車の場合は検査官が地下ピット内で検査をします。
ライトを照らして目視しながら、検査ハンマーでホイルやマフラーなど叩き、打音で異常の有無を確認をしています。
短時間ですが、検査官はもれなくチェックしていきます。
オイル漏れはだいたい決まった場所から漏れてくるので、プロが見ればすぐにわかります。
オイル漏れが発生している車なら、一発アウトです。
ユーザー車検の前に、このオイル漏れを解消しておくことにしました。
駐車場を見ればオイル漏れが確認できる
オイル漏れの確認方法としては、いつも駐車している場所を見てみるのがいちばんわかりやすいです。
クルマに乗るときは既に駐車場に停車してるため、なかなか意識しないと気が付きませんよね。
移動させた際に、駐車場の床面に黒ずみがないか確認してみることです。
オイル漏れの位置確認
オイル漏れといっても、クルマには様々なオイルが使用されています。
例えばAT(オートマ)車においては、
エンジンオイル、ブレーキフルード、オートマオイル、パワステオイル……など。
粘りのない水分の場合は、オイル漏れとは限りません。
色味(赤や青)の付いた冷却水漏れや、強い臭いがあるガソリン漏れの可能性も疑ってみる必要があります。
私がはじめにオイル漏れを確認したときは、助手席側の下あたりから漏れていると感じました。
この時は目視してもポタポタ垂れている感じはなく、小さな染み程度でした。
オイル漏れは位置を確認することで何がどこから漏れているのか、ある程度予測することができます。
漏れが発生している場所は中央より左側だったので、助手席のあたりかなと感じたのですが……
厳密にいうと、左側のエンジンルーム下で私が感じた位置とは少しズレていました。
クルマの車種によってエンジンルームのサイズが異なるため、目視で位置確認することが大事ですね。
エンジン付近のオイル漏れは、エンジンオイルの漏れが発生している可能性が高い
オイル漏れの原因
使用しているクルマはスバルのインプレッサで、水平対向エンジンを採用しています。
スバル車のエンジンオイル漏れは定番なので、「ついに来た」といった感じです。
エンジンオイルが溜まっているカバー(オイルパン)のゴムパッキンやシールが劣化して、オイルが漏れてきます。
この車のように13年目で11万㌔超えの場合は、そろそろかなといったところで、避けては通れない現象です。
インプレッサの前はフォレスターに乗っていましたが、この時も10万㌔を超えるとエンジンオイルの漏れが発生しました。
パッキンが劣化・破損してくると、隙間ができて漏れが発生します。
こればかりは仕方のないことなので、交換するしかありません。
ところが、時間が経過していくうちにオイル漏れが中央付近にも現れてきました。
実際の駐車場の様子です。
はじめは助手席側のみだったのが、中央部分のオイル跡が濃くなって現れていました。
撮影した日は雨上がりだったのですが、オイル跡は消えません。
運転席側にも薄っすらとオイル跡があることも、この時に発見しました。
中央部分のオイル跡が、とても気にかかってしまいました。
複数のオイル漏れの可能性があるため、整備工場で早急に点検・修理をしてもらうことにしました。
1.エンジンオイル漏れの修理内容
いつもお世話になっている整備工場で、1日クルマを預けてエンジンオイル漏れの修理をしてもらいました。
修理内容は、ヘッドカバーガスケットの交換です。
- 修理内容
- ・シリンダヘッドカバー・ガスケットの取替(左・右)
修理自体はパッキンを交換するだけなのですが、エンジンルームの狭い場所での作業になるため、工賃は高いです。
※ちなみに、具体的な作業内容はこちらの記事でDIYで実際に作業している方の記事が参考になると思います。
エンジンオイル漏れの修理は、左右のオイルカバーからの漏れで、ガスケットの交換を1泊預けて終了しました。
2.中央部分のオイル漏れの診断
中央部分のオイル漏れですが……
中央部分はクルマのギアを変換する、トランスミッションが存在しています。
つまり、この下からオイル漏れしているのであれば、オートマ(ミッション)オイルが漏れていることが疑われます。
中央付近のオイル漏れは、オートマ(ミッション)オイル漏れの可能性を疑う
この部分の修理費用は高額になるため、正直ビビり気味です……
ですが、
「駐車場のオイル漏れをチェックして、しばらく様子を見てください」ということでした。
下廻りを見てもオイル漏れが確認できなかったのか……?私にはよくわかりませんでした。
様子を見ると言っても、駐車場についてしまったオイル漏れの染みは真っ黒でかんたんには除去できません。
私には、正確な判断ができそうにありませんでした。
3.クルマのセカンドオピニオン
そこで、今度はスバルのディーラーで点検をお願いして、オイル漏れの診断をしてもらいました。
人間もそうですが、クルマも同じで時にはセカンドオピニオンが必要です。
実際に駐車場のオイル漏れの写真を持参して、一連の流れを説明しました。
どんなに私が中央部分のオイル漏れを説明しても、やはりオイル漏れを確認できないのか……
ここでも「経過観察をしてください」ということになりました。
百聞は一見に如かずといいますが、整備担当の方がリフトアップして実際に下廻りを見せて説明してくれました。
そしてやっと原因が判明しました。
左右のエンジンオイル漏れがだんだん増してくると、その下の躯体を伝ってオイルが中央部分に移動していったようです。
オートマオイルのオイルタンクは中央部分にありますが、躯体の後ろに位置しています。
ここも直接確認させてもらいましたが、オートマオイルの漏れはありませんでした。
これでやっと納得がいきました。
中央付近のオイル漏れは、オートマ(ミッション)オイル漏れの可能性を疑う
ただし、エンジンオイル漏れの影響の場合もある
駐車場の状況確認では、エンジンオイルの漏れかオートマオイルの漏れか判断できませんでした。
個人の場合はジャッキアップして、実際に下廻りを確認して見るという方法もあります。
また、整備工場で修理してもらった、エンジンオイル漏れの左右の修理跡も確認できました。
これでオイル漏れの問題は解消です。
エンジンオイル漏れの修理費用
古いクルマになってくると、メンテナンス費用が高額になってくるということを冒頭で説明しました。
今回の修理をかんたんに言うと、ガスケット(パッキン)の交換をするための修理です。
部品代は5,370円(税別)でした。
- シリンダヘッドカバー・ガスケット×1・・・1,520円
- シリンダヘッドカバー・ガスケット×1・・・1,640円
- ガスケットカバー・ガスケット×4・・・2,080円
- Oリング×1・・・130円
ガスケットとは液漏れを防ぐ固定用のシール材です。
運転席側と助手席側の2ヵ所の作業で、エンジンルーム内は狭くバッテリーやパワステオイルのパイプの取り外しが必要になります。
オイル漏れをした部分の、下廻り洗浄もしてもらいました。
AM11:00に預けて翌日AM10:30に終了となり、丸1日預けての修理でした。
技術料は27,000円でした。
- 修理費用: 合計 35,600円 (税込み)
- ・部品代・・・ 5,370円(税別)
・技術料・・・ 27,000円(税別)
何カ所か見積もりを取って検討してみるのもいいですよ。
まとめ
駐車場にオイル溜まりや黒ずみを見つけたら、クルマのどの部分から何が漏れているのかを確認してください。
駐車場で液漏れを発見したときの検証
- 雨でも流れない粘り気と臭いがある➜オイル漏れ(エンジンオイル・ブレーキオイル・オートマオイル・デフオイル・パワステオイルなど)
- 色(赤または青)のついた液漏れ➜冷却水(ラジエター)
- 強い臭いがある➜ガソリン漏れ
- 水分➜エアコンの排水(問題なし)
エンジンルーム内でオイルレベルゲージを確認し、既定値より減っているオイルが漏れていることがわかります。
今回のエンジンオイル漏れは、最初に発見したときは冬でしたが、漏れの範囲は小さな黒ずみ程度でした。
応急措置で、漏れ防止の添加剤を投入して様子を見ていました。
粘土を硬くして、原因の隙間からオイル漏れを通りにくくします。
ポタポタと落ちる漏れでなければ、2~3か月程度はこれで何とか措置できました。
だんだん気温が暖かくなってくるとオイルが柔らかくなるので、漏れが加速した感じです。
車検がある場合は、修理が必須です。
しばらく様子をみる場合の注意点があります。
オイルレベルゲージの目盛りを、定期的に確認しておくようにしてくださいね。
オイル不足になると、異常を知らせるエンジンオイルランプの警告灯が点灯することがあります。
そうなると走行するのは危険なので、そうなる前にオイル量の定期点検を欠かさないようにしてください。