これまでユーザー車検を10回ほど受けた経験のある、アラフォー女の木葉らんです。


廃車するクルマで、お金は戻ってきます!
タダで廃車にするなんてもったいない!
あなたの財産はお金に変わります。
廃車で45,040円を手に入れた方法
かつて高いお金で購入したクルマにも、いづれ限界が訪れます。
大事にしていたクルマがあったのですが、新規登録から15年目を迎える前に廃車となりました。
廃車のきっかけとなった要因は、以下の通りです。
- 故障・交換が増えてきたこと
- 新規登録から13年超えて、税金が高くなったこと
- 燃費が悪いこと

古いクルマって、買い取ってもらえないのでしょうか?

あんまり古いと、値が付かないことがほとんどです。
新しい車を買うときの下取りとして、多少の価格が付く場合はあります。

古いクルマを売ろうと思っても「0円」なんてザラですもんね。
まだ動くクルマでしたが、いろいろな条件から廃車することにしました。

廃車して、本当にお金が戻ってきたのですか?

はい、本当ですよ。
私が廃車するときに利用した業者が、リサイクル工場だったからです。
この記事で分かること
- どうやって廃車が完了するのか、流れがわかります。
- 廃車に必要なものは何か、わかります。
- いくらお金が戻ってくるのか、還付金についてわかります。
- 本当に安全に廃車できているのか、確認する方法が分かります。

では、さっそく見ていきましょう!
1-1.廃車が完了するまでの流れ

クルマを廃車するとき、下記の流れになります。

イメージとしては、有料ゴミの処分と同じですね。

ゴミを捨てるとき、家電類はリサイクル料金が発生しますよね。
クルマも同様に、廃車するときにリサイクル料金が必要になります。

えっつ、じゃあ廃車の時に費用が発生するってことですか?

そうとは言えなくて。
実は前払いになっていて、クルマを購入するときにリサイクル料金が含まれています。

中古車を購入した場合は一緒に含まれているので、リサイクル料金は払わなくて済むということですね。
クルマのリサイクル料金は、購入者負担になります。➡リサイクル券をなくした場合は再発行は出来ませんが、代わりに【自動車リサイクル料金の預託状況】を印刷すれば利用が可能です。

引き取り業者に必要なものとクルマを渡したら、車両代を払ってもらいました。

車両代って何ですか?

クルマはほとんど金属の塊ですよね。
金属って買い取ってもらえば、お金になるんです。使えるパーツも再利用されたりします。

そうなんですね。
廃車してもらうから、お金は支払うものだと思っていました。

それは、リサイクル料金で既に払っていますので、安心してください。
車体(金属)買取金額は、3万円でした。
クルマの解体
長年大事に乗ってきた車の解体が、いよいよ始まります。
ネット環境があれば、そのクルマの処理状況を確認することが可能です。
知らないうちに海外へ行ってしまっていたなど、嫌ですよね。

適正に処理されたか、リサイクルの状況がわかるのは安心です。
その後、支払い済みの税金(前払い)は、還付金申請後に還付金として戻ってきます。

大体の流れが分かったら、廃車手続きに何が必要なのか見ていきましょう。
1-2.準備するもの
廃車するために、次の①~⑧までを準備します。

既に所持しているものがあるので、意外と簡単に手に入るものばかりです。
⑤住民票⑥印鑑証明書⑧振込銀行口座は、車検証に記載されている使用者(名義人)のものが必要となります。

なぜ、こんなに準備しなければならないかというと、永久抹消登録/還付金請求の手続きを、引取業者が代理申請するからです。
永久抹消登録
クルマが登録されている状態で車体を解体した後に行う申請を、永久抹消登録といいます。
永久抹消の登録に必要なもの
- ナンバープレート2枚(前後)
- 車検証
- 所有者の印鑑証明書
- 所有者の委任状(実印が押印されたもの)
- リサイクル券番号(移動報告番号)と解体報告記録日
永久抹消登録は、クルマの解体が完全に完了してから地方運輸局(=陸運局)で申請するものです。
つまり、解体が完了したことがわかる書類(=解体報告記録日)が必要になります。
これが完了しないと、毎年自動車税の通知が届き、税金を支払う義務が続いてしまいます。
解体報告記録日の参照
解体報告記録日は、解体が終わった日が記録されています。
また、解体が完了したことの証明になります。

解体報告記録日 は、自動車リサイクルシステムの車両状況照会の使用済自動車処理状況検索から参照することが可能です。

抹消登録は、永久抹消登録と一時抹消登録があります。
抹消登録は、『永久抹消登録』と『一時抹消登録』があります。
一時抹消登録
一時的に車の使用を中止する場合に行う手続きを、一時抹消登録といいます。
- 長期不在や廃車をせずに不定期に保管する場合などに、一時的に抹消登録します。(無駄な税金を払わずに済む)
- 再度使用する場合は、中古車新規登録を行います。
①廃車予定のクルマ

引き取り業者に引き渡す際に自分で運転して持っていく場合と、レッカー車などで運搬して持っていく場合とがあります。
私が廃車したクルマは、まだ公道を走行できるクルマでした。
帰りの足がなくなると困るので、家族に頼んで2台で引き渡し場所まで行きました。
引き渡し場所が工場地帯だったので、帰りの交通手段なども考えておく必要があります。
もし故障して動かないようなクルマでも、廃車は可能です。
レッカー車などを手配してくれるので、長年放置していたクルマでも心配ありません。
当然ですが、レッカー車を利用する場合はコストが掛かるため、買取金額の査定に差が出てしまいます。

査定金額を少しでもUPさせたいなら、手間はかかりますが自分で持ち込みしてくださいね。
②ナンバープレート2枚

クルマの解体をする場合、管轄の地方運輸局で抹消登録を行います。
永久抹消登録の手続き時に、ナンバープレートを返却しなければなりません。
ナンバープレートがないと公道を走行できませんので、引取業者に引き渡す際に自分で取り外しました。
ドライバー(+-)があれば簡単に外すことが可能です。
業者によっては外さなくてもよい場合もあると思いますので、事前に確認したほうが良いですね。
③車検証

車検証は走行するときに携帯する義務があるため、クルマのダッシュボードの中に入っていることが多いです。
永久抹消登録する際に、必ず原本が必要になります。
④リサイクル券
リサイクル券は、原則新車購入時に支払います。
中古車として購入する際には、このリサイクル券も一緒にもらえるはずです。
車を解体・破砕した後に残るゴミであるシュレッダーダスト、エアバッグ類のリサイクルとカーエアコンのフロン類を破壊するために必要な費用です。

リサイクル券を持っていない・紛失した場合、預託金額が過去に支払われているか確認することが出来ます。
預託済みの場合は支払いは済んでいますので、印刷してリサイクル券の代わりに使えます。
印刷して使う場合の詳細はこちらをご覧ください。
\ 注 意 /
クルマを引取業者に引き渡したら、必要事項記入済みの[B券]を引取証明書として受け取りましょう!
⑤住民票
住民票を1通取得します。
マイナンバーカードがあれば全国のコンビニのマルチコピー機から取得できますので、役所に出向かなくてもいいので便利です。
コンビニ交付とは、マイナンバーカードを利用して市区町村が発行する証明書(住民票の写し、印鑑登録証明書等)が全国のコンビニ等のマルチコピー機から取得できるサービスです。
コンビニ交付で取得する操作7方法は、事前に確認しておくとスムーズにできます。
⑥印鑑証明書

印鑑証明書もコンビニ交付で、かんたんに取得できます。
役所に出向くよりも手軽に入手できます。
ぜひ利用しましょう!
⑦委任状(本人以外)
引取業者が代行して手続きを行うため、クルマの所有者の委任状が必要になります。
委任者の押印には、実印(印鑑証明書と同じ印鑑)が必要です。
⑧振込銀行口座

還付金の申請をしたときに、振り込み先の口座が必要です。
相手に知らせる情報は、
- 銀行名
- 支店
- 預金科目(普通預金)
- 口座番号
- 口座名義人
クルマの所有者の名義のものが必要です。※詳細は業者に確認してみましょう。
1-3.クルマを手放す前にすべきこと
個人情報の消去

カーナビは、取り外して使われる(=パーツ販売など)可能性があります。
あなたの個人情報がデータとして残されていますので、カーナビの情報を初期化しておきましょう。
意外と忘れがちなのですが、SDカードが挿入されている場合があるので、抜き忘れないように確認しましょう。
車内の備品撤去
クルマを引き渡す前に最終チェックをして、個人の所有物がないか確認しておきましょう。
例えば自賠責保険証や任意保険証など、ダッシュボードに入れたままにしていないか確認しましょう。
還付金の申請をする場合にも、保険証の原本は必要になります。
すべて回収しておきましょう。
1-4.クルマを引き渡す
引取業者に引き渡す際は、自分で持ち込みをするかレッカーでの引き取りをするか選択できます。
レッカーによる引き取りはコストがかかるため、運搬距離が長い場合は逆に費用が請求される場合もあります。
余計な出費を抑えるために、私は自分で持ち込みをしました。
必要な書類をすべて揃え、クルマの鍵を渡します。
この時に、必要事項記入済みの引取証明書[B券]と、車体(金属)買取金額3万円を受け取りました。


あとは、引取業者にすべてお任せになります。
還付金の申請(重量税・自動車税)も、代行してもらうことができました。
買取査定について
査定額は、スクラップできる金属量によって変わってきます。
排気量が大きくなると、車両重量は重くなります。
今回廃車したクルマは、2000ccクラスでした。

買取価格は、軽自動車・普通車1000㏄クラス・1500㏄クラス・2000㏄クラスとで相場が変わってくるようです。
鉄の買取価格やパーツの部品価格に応じて、買取価格が決まってしまいます。
引き取り業者によって金額は変わるので、確認が必要です。
1-5.リサイクル状況の確認

最初に説明しましたが、リサイクル状況の確認がネットで照会されてるので、解体の工程がわかります。
クルマを引き渡してすぐ、解体作業が始まっています。
1週間以内には解体が完了しますので、すべて「済」になっていれば、管轄の地方運輸局で永久抹消登録を行うことができます。
その時に、還付金申請(重量税・自動車税)も同時に行います。
重量税の還付金申請をすれば税務署内で情報が共有され、自動車税の還付もされます。
1-6.還付金の確認|還付金申請

①重量税
重量税の還付金申請は、永久抹消の登録時に一緒に申請されました。
管轄の地方運輸局で申請された日が12月26日で、車検残存期間は2か月です。
支払い金額2,500円が、2月6日に指定口座に振り込まれました。
申請してから約2か月半後に、振り込み完了となります。
この通知は、管轄の税務局から送られてきました。

②自賠責保険料
自賠責保険は、自分で解約手続きを行う必要があります。
まずは、保険会社に連絡して自賠責保険承認請求書を郵送してもらいます。
解約するための申請用紙です。
保険終期までの期間が1か月未満の場合は、解約返戻金はありません。
私の場合は、残りが2か月だったので申請できました。
返戻金はわずかでしたが、1,640円でした。

自賠責保険の解約手続き
自賠責保険の解約には、準備しなければならない書類が3つあります。
解約手続きに必要な書類
- 自賠責保険承認請求書
保険会社にある書類なので、連絡して郵送してもらう必要があります。
- 自賠責保険証明書(原本)
保険証の原本です。クルマの中に携帯して走行する義務があるため、ダッシュボードの中にあることが多いです。
- クルマの抹消を確認できる書類(原本またはコピー可)
以下の書類から一つ、準備しましょう。
- 解除事由証明書
- 登録事項等証明書
- 自動車重量税還付申請書付表1
- 輸出抹消仮登録証明書
- 一時抹消登録証明書
- 登録識別情報等通知書
- 輸出予定届出証明書
永久抹消した際に、地方運輸局で発行された『自動車重量税還付申請書 付表1』です。
引取業者から郵送されてきた書類で、コピーしたものを送ります。

③自動車税
自動車税の還付金申請は、永久抹消の登録時に重量税の還付金申請をすれば情報が共有され、通知が届きます。
改めて、自動車税の還付金申請をする必要はありません。
普通車の自動車税は県税で、通知は県税事務所より送られてきました。
自動車税は、4月から翌3月までの12か月分がGWのタイミングで請求されます。
12月26日に永久抹消登録が済んでいますので、1月から3月までの3か月分が還付されました。
自動車税は新車登録から13年超だったので割増税額の43,400円を払っていて、10,900円が還付されました。

廃車で手に入れた総額

総額は以下の通りです!
廃車で手に入れたお金
- 重量税還付金(2か月分)2,500円
- 自動車税還付金(3か月分)10,900円
- 自賠責保険返戻金(2か月分)1,640円
還付金の合計:15,040円
- クルマの買取り代金 3万円
合計 45,040円
業者に依頼する

廃車の手続きには、意外と時間と手間がかかってしまいます。
細かい書類のことはわからないといった場合は、専門の業者にお任せしたほうが良いかもしれません。
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まとめ|廃車で45,040円手に入れた方法


いかがでしたか?
廃車をしたら、手元にお金が戻ってくることが分かったと思います。

クルマがスクラップされることで、金属を買取ってもらえるんですね!

引取業者にも、いろいろありそうですね。

そうなんです。
意外とまとまったお金になるので、よく考えて廃車したほうが良いですね!
知らないと損することがあります。
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